2008年5月15日 (木)

287. 行動派産科医 takeuchimasato.com 新装オープンしました

ありのままでいいんです

妊娠・出産・育児・恋愛・SEX・そして生と死
人が人らしく生きるため
次の世代へと“いのち”をつないでいくため
人生にはさまざまなドラマがあります
たとえ、トラブルが起きたとしても
そこにもきっと意味がある
あなたが決めたこと、それこそが正しい選択です

本日、これまでの
「わたしが知っておきたいわたしのことタケウチマサトドットコム」
を刷新し

私の根っこを集めた
行動派産科医 竹内正人 takeuchimasato.com
をオープンしました

「この人勘違いしてない?」 って思わせそうなところが
なかなかいいんじゃないかと、楽しみにしています
 

と先に書いたようなところは多分にありますがcoldsweats01
そこはご愛嬌で許してもらい
伝わるといいなって、つづった5つのメッセージ

  1. あなたはあなたのままでいいのです ~カラダの声を聞いてみよう~
  2. 子宮的に生きようNew
  3. まとめない
  4. 結果だけじゃない
  5. 最後は「エイ!」

読んでいただければ嬉しいです

ちょっと長いですが イベントレポート
誕生死について考える~家族に寄り沿うサポートとケア~
の講演ドキュメントも掲載しています

これからもそのままでボチボチやってゆければと思います

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2008年5月14日 (水)

286. がんばれプレパパ

育児・出産・育児サイトはっぴーママ.comNew
がんばれプレパパのコーナーがアップされました

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2008年5月12日 (月)

285. いのちの争いに勝ち負けはそぐわない

江東区東陽一丁目さんこんにちは
奥さん、経過も順調そうでなによりです

医師の医療行為を刑事に問うことに私は反対の立場です。
医療事故で医師を訴えるのは感情としては理解できます。
どこかにぶつけなければ抑えようのない怒りをぶつける相手が特定されている。どうしてもやらねば気がすまない。あだ討ちと言う病気等による(医師によるではない)被害者に対する義理であるかもしれない。
これは周りが諌めるべきことだと思う。

医療の状況がここまできてしまっては、
お互いの気持ちをぶつけあわざるをえないだろうと、私は思っています。
ただ、やはり司法が前提となる今の応報的な対応、ぶつかり合いは難しい。
いのちの争いに、勝ち負けはそぐわないからです
裁判で勝ったからといって根本的なところが癒されるわけではない
長くなるので詳細はここでは話せませんが、
修復的正義のようなあり方がいいと私は思っています。

消防の場合どんな感じで処理されているのでしょうか?特に問題視されていないようですが、事故はあるだろうし、助けることが出来なかった消防士も大きなショックを受けるようです。共通点があるように感じます。
自衛隊での事故も人が亡くなることもありますが、刑事事件として取り上げられた事例を知りません。(私、元自です)

医療の場合もそうでした。
かつては聖職だったので、医療事故も問題にされなかった
でも、当事者は内心を誰にも打ち明けられず苦しんでいたでしょうし、
それが医療全体の「隠す」体質にもつながっていった

ところが、1990年頃から医療の位置づけが、
社会の中でサービス業的なものに急にかえられてしまった
人々の医療、医師に対しての意識もがらりとかわり
以降、病院は冬の時代をむかえます
ただ、かわったのは表面的、外見的な器だけで
中身はそう簡単には変われなかった
そのヒズミが様々な問題を起こしています
じゃあ、医療者がかわって歩みよればいい?
そういう部分も必要でしょう
でも、それだけではいい方向には進まない
医療がサービス業におさめようとすることにも無理がある

消防、自衛隊は仕事の性格上そうはならないと思いますが、
何かあれば、他の責任にする個や社会の姿勢は
そんな聖域などなくしてしまいそうな勢いです

医療現場も、もっと通常の状況ではない、出産は手術であるというような認識を広められればもっと冷静な対応につながるのではないかと思います。

(゜o゜) さんがコメントしてくださったように、
私は出産を手術のようなものであるとは思っていいのですが、
東陽一丁目さんは、そういう意味で使われてないこと、わかっています

人が人であるかぎり命の保障はできないし、どうしようもないこともある
時代がかわっても、命を生み出してゆく妊娠・出産は命がけのこと
だからお互いに命に向きあっていくんだ

いつもそう叫びたいと思っていますが
医療者である私が声高に主張しても、なかなか伝わらないでしょう
伝えることと伝わることはまったく違うことですからNew

ただ、日々、来てくれた命の意味をお互いに意識できるような
関わりがさりげなくでも、できれば、ゆっくりでも何かが伝わってゆく
そう、信じています

家内が女医さんを希望したのでその旨受付に伝えましたが、
先生の診察は良かったと思います。応援してます

女医さんを希望していたのに、早とちりで私が診察させてもらったのでしょうかcoldsweats01
それでも、うれしい言葉をありがとうございます
お大事に

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2008年5月10日 (土)

284. 風かつめたくて

昨日から北海道にきています
風がつめたくて、ココロがきゅっとひきしまりました

最近、また医療相談のメールが増えてきています
皆さんのお気持ち、よく伝わってくるのですが
基本的に、このブログでは医療相談をNew
お受けしていません。ごめんなさい

さて、来週(15日予定)、私のオフィシャルページがアップされる予定です
「この人勘違いしてない?」 って思わせそうなところが
なかなかいいんじゃないかと、楽しみにしています wink

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2008年5月 6日 (火)

283. 気持ちの整理をつけなくてもいい

じゃすみんみんさんこんにちは

先日の健診で無頭蓋症と診断され、GW後入院の予定です。
現在16週でまだ、自分の気持ちの整理もつきません。
久々の連休なのに何も手につかないです。どうなってしまうのか・・。
不安です

そうでしたか・・
明日、入院なのでしょうか

もう読んでくださったかもしれませんが、よければ
276. どんな選択でも赤ちゃんはきっとわかってくれている

少し状況は違いますが
269. 思いをつないでゆければ きっと次へとつながってゆく

を読んでみてくださいNew_2

気持ちの整理なんかつかないですよね
それでいいんだと思います

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282. もう1年待ってあなたの気持ちを確かめてみましょう

ちょびさんはじめまして

1月に34週で待望の次男を死産しました。
その後どれだけ泣いて過ごしたでしょう・・・。


でもやはりまた赤ちゃんが抱きたい。
でもそう望んでいいのだろうか。

そうでしたか・・・

無事に産めるという保障はなくてもやはり欲しい・・・。
でもまた同じことになってしまったら・・。
あの子が助けてくれた命を・・・。
産んだところの先生に聞いても大丈夫じゃないとしか言いません。
MRIまでとったのにわからなかった
自己血をとるために1週間ごとに病院に行っていたのに。
今となってはやるだけのことをしたと思いたい

そうですよね・・・

でも入院していたら・・・とか。
すみません。愚痴のようになってしまいました。

そう思うのはとても自然なことだと思います
いいんですよ

子宮破裂を起こした方でも再度妊娠出産できるのでしょうか?
私は次は4回目のカイザーになります
ちなみに次男は緊急でしたので縦でした

自分でも次があるとすればリスクは高いのは承知です。
いろいろな人、主人であれ上の子であれ負担をかけるでしょう。
今度は自分の命が危ういかもしれない・・・

子宮ってすごい臓器なので、妊娠はできるでしょう
ただ、子宮筋腫核出後に、癒着胎盤があり、子宮破裂をされて
縦切開の帝王切開ということなので
次の妊娠・出産は、医学的にはリスクは極めて高くなります
赤ちゃんにもそうですが、子宮破裂の再発や、今、問題になっている
帝王切開の時の子宮切開創へ癒着した前置胎盤があるときは
5L~10Lのレベルの大出血になる可能性もあり、
帝王切開で赤ちゃんが生まれたあと、
すぐに子宮を摘出せざるえなかったりなど、あなたの命にもかかわってくることです

ダメではありませんが、一般論で言えば、残念ですが、医師として
ちょびさんに次の妊娠をおすすめすることはできません

そうまでして望んでいいのか・・・
でも上の子をお兄ちゃんにしてあげたい
そして私自身生まれ変わりではないけれど、でも赤ちゃんを抱きたい・・・
無事に産めるという保障はなくてもやはり欲しい・・・

そうですか・・
それはあなたの正直な気持ちですものね

1月に死産されたとのこと
カラダが回復する時間もあります
もう、1年待ってみましょう

その時に、もう一度、ご主人と、上のお子さんともお話してみてNew
もし、今の気もちがかわらないようであれば
もう1度、今の病院の先生に相談してみることをおすすめします

妊娠した時に病院が、医師が
あなたを受け入れてくれるかということが大きいからです

経過も問題なく出産にいたることも多いでしょう
ただ、不確実なのが医療です
MRIは子宮の状態をある程度評価はできますが予測はできません

うまくいくのが当たり前と思われている妊娠・出産で
何かあれば医療ミスと言われたり、訴訟や、刑事事件にまで
発展してしまう今、その責任を問われる医療者にとって、
あなたを受け入れるということは
ある意味、あなた以上に覚悟がいると思うからです

だから、その時はその医師との関係が大切になってきます

今はそのままのちょびさんでね
お大事に

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2008年5月 2日 (金)

281. ふたりのお子さんにお願いしてみるのもいいかなと思います

ゆうきままさんおはようございます

一昨年と昨年に24週と28週に臍帯過捻転にて、死産をしました。
3歳になる娘がいます。
今、現在4回目の妊娠中で、11週です。
きっと今度は元気に生まれてきてくれると思いながらも、
不安でいっぱいです。
でも、お腹の赤ちゃんを信じたいです

そうでしたか・・・・
3歳の娘さんが授かったあと、臍帯過捻転で2度の死産を経験されている

臍帯過捻転は、次回妊娠で、また同じことになる可能性は
高くはならないと考えられています
でも、ゆうきままさんは、2度続いたのですものね

不安でいっぱいですよね
そんな不安を、表出できる時間や場が
ゆうきままさんのまわりにあるといいけれど・・・
その不安となんとかつきあってゆけるといいです

赤ちゃんの生きる力を信じてNewあげたいです

死産となって、その命をあなたの子宮の中でまっとうされた
ふたりのお子さんにも、この子を守ってもらうようにと
お願いしてみるのもいいかなと思います

私の「そのママ」メルマガ
少しお助けになるかもしれません
お大事にね

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2008年4月26日 (土)

280. ストレッチャーを囲んで

R.Fさん こんにちは

娘は、胎児エコーで心臓病を発見して頂き、
搬送等の関係もあり帝王切開で出産しました。
三尖弁閉鎖症と胎児の時は説明を受け、数度の手術が必要であると聞き、
手術を受けながら、生きていく事が受け入れられず、
このまま治療をしないで欲しいと先生方にお話し、
出産後先生方と長い時間お話をしました。

もう4年前のことになるんですね
よく覚えていますよ

先生は、親としては気持ちは理解できるが、助かる可能性のある命を
そのままにする事は医師としてはできない。
とおっしゃり、私の言う事に決して強く否定せずに諭してくれました。
小児科の先生や小竹先生、私の両親等向かい合った中で、
ストレッチャーに寝た私が真ん中におり、先生に沢山話を聞いて頂きました。

そうでしたね・・・
あなたは超音波診断室の前の廊下で、ストレッチャーに寝ていて
私は中腰でストレッチャーの手すりに両手をかけていた
そのまわりをご家族、病院スタッフがとりまき
どうなるのかなと見守ってくれていましたね

私はあの時、医師として話さなくてはいけなかった
でも、その気持ちが強くなりすぎると、私たちはあなたのため、この子のために
これだけのことをしてあげて、赤ちゃんの搬送先まで決めて帝王切開をしてあげたのに
そして、搬送先からは、いつ到着するのかと連絡まできているのに、
この段になって、「何をいまさら・・・・・!」と、
あなたや家族の勝手さに感情的になり、それをなじり、否定し、
強引に、強圧的に説得しようとしてしまったかもしれません

R.Fさんにとっては、勝手でもわがままでもなく
そのままの気持ちだったのにね

もし、そうして、たとえあなたを搬送できたとしても
それで何事もなかったかのうように表面的に問題が解決できたとしても
本当にそれでよかったんだろうかと、私はきっと後味が悪かったことでしょう
医療者がかかえている、今の、宙ぶらりんな気持ちは
それに近い感覚なのかもしれません

こういう時、いつも思うのは、自分が親だったらどうなんだろうということ
実際、「先生だったらどうしますか・・・」って聞かれたことがあり
その時に、私は何も答えることができませんでした

娘は、昨年春5度目の手術で目標のフォンタン手術を受け、
春からは幼稚園にも通える事になりました。もうすぐ4歳です。

すごいね・・・

私が出産以来、娘の病気に対してかなり前向きになったのも
あの時、徹底的に思っている事全てを先生に聞いて
頂いたからだと思います。
先生は強く否定したりせず、優しく聞いてくださり、
私の気持ちを大事にしてくださり、本当に感謝しています。
長い時間、話に付き合って頂きとても幸せな環境であったと思っています。

よかった・・・

こういうとき、医師である私のほか、親である私と
ひとりの人であるわたしが共存して話しを聞いている
そういう気持ちをもっていないと、
母親や家族から、親として、人として自然な気持ちがわきでてきても
その感情を、ただ勝手なわがままや、「治療拒否」という
医療者側の理屈でしかとらえられなくなってしまう

逆に親として、人としてそのままの自分がいるから、
そんな気持ちも素直に聞くことができるのだと思います

「なんとか頑張ってくれ・・・」と、祈る気持ちであなたを送りだしたあと
それでよかったのか、私にはよくわからなかったけど
少しお役にたてたのかもしれないと、感じる私がそこにいました

先生と連絡を取れる場所を見つけ、
お礼とご報告がしたくメールさせて頂きました。

あれから4年たち、
あなたの心が、その後、開いてくれたということを知ることができ
あのときとつながることができた

伝えてくれて本当にありがとうNew

自分もなかなか、いけてたなと
ちょっと自己満足(笑)
そうやって、調子に乗ってしまうところが玉に瑕だけど
けっこう、そういう自分が好きだったりします(笑)

やっぱり、産科医になってよかった!

今妊娠中なんですね、お大事にね

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2008年4月23日 (水)

279. 指名するっていいこと!

赤澤さんおはよう

先生はファンがたくさんいらっしゃるので、
覚えていらっしゃらないかもしれませんね

そうですか (^^ゞ

もちろんよく覚えていますよ
もう5ヶ月になるんですね

竹内先生の診察を受け、ものすごく安心し、この病院で生もうと決意しました。
以来、妊婦検診に行くたびに、竹内先生を指名させていただきました。

うれしいね
産科医っていい仕事だよね

指名って、何か“失礼かな~”と躊躇するかたもいるけど、
相性があうな~ って、先生を見つけたら、指名するってすごくいいこと
だって、指名された方も嬉しいじゃないですか
医師も同じで、健診をしていても気持ちの入り方が違ってきます

竹内先生の診察時の第一声は、「どうだ?」から始まり、
「何か聞きたいことはあるか?」で終わります

つかんでるね~(笑)
ちょっとなれなれしくて、はずしちゃうと、あぶないけど・・
指名されてからお互いに信頼関係ができているからね

感謝の気持ちを伝えたく、メールさせていただきました

ありがとう!New_2

妊娠、出産にかかわった助産師さんや、産科医のことは
忘れないっていうけれど、私たち医療者にとっても
指名された方って忘れないもの

やっぱり、産科医っていい仕事だ!

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2008年4月21日 (月)

278. 自分から先に受け入れてみない?

 先週、札幌で助産師キャリアディベロップメント研究センター(MCD)
の設立記念講演会で
「助産師外来に期待することー医師と助産師が協働するために」
という講演をしてきました

 医療者ではない方、医療者でも産科関係でない方は
「産婦人科医と助産師が仲良く働くってあたりまえのことじゃないの?」
って思いますよね。でも、これがけっこう難しい

理由については、このブログでも2006年8月に少し書いたので、関心がある方はどうぞ
   158. 診療所に助産師がなぜ集まらないのか?

だいたいお隣りどおしってどこでも難しいことが多いですよね
同じものを違う方向から見るからね
私たちの領域では、産科医と助産師のほか
産科と小児(新生児)科も、微妙な関係で難しい

きっと、おたがいに同質を求めるから難しいんで
お互い違うんだってことをわかっていれば
わかりあえないが前提にくれば
だいぶ違ってくると思うんだけど
無意識のうちにそれぞれ我を張ってしまうんだろうね

わかりあわなきゅ、わかりあえなきゃいけないのかな?

違う方向から見てくれる人がいるって
気づきが多くていいと思うんだけど

友人でも、恋人でも、夫婦の関係でもそうだと思う
違っていいと思えば、無理に相手に合わせなくていいしね
そうして、自分が「そのまま」でいることで、相手にもやさしくなれる
お互いが違うってことをわかりあえばNew_3
自分勝手にはならないような気もする

じゃあ、受け入れられにはどうするかって?
それは、自分から先に受け入れることしかないんじゃない

難しそう・・・?
いや、そうでもないよ
やってみない


 

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2008年4月20日 (日)

277. “しきゅうちゃん” 商標登録す!

このブログの受けとめキャラクターとして
傍らで見守ってくれている “しきゅうちゃん”

このたび商標登録が完了し、登録証がとどきました。
ちょっと感激

 
  Photo_4  New_4   

   
            

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2008年4月 9日 (水)

276. どんな選択でも赤ちゃんはきっとわかってくれている

りんごさん
おかよさん

 思っていること、感じていることを
 こうして「いのちのブログ」に教えてもらいありがとうございます

 私自身、これまで多くの無脳児の赤ちゃんとも出会ってきました
 人工中絶の方が多かったですが、
 2人だけ、妊娠継続をした方がいらっしゃいました

 ひとりは、ふたごのうちの1人が無脳児の方でした
 もうひとりは、女子高生で、あることで鑑別所にはいっていて
 妊娠らしいということがわかって、私のところへ来てくれたときが妊娠31週の方でした

 ふたごのお母さんは、38週で帝王切開となりました。
 女子高生は、なんと妊娠48週まで待ちましたが、陣痛がこず
 陣痛を誘発してお産になりました

 わたしは「無脳児も、無脳児の妊娠を継続しても、こわくない」
 ということ少しだけ知っているので

 私からすすめることはありませんが
 妊娠継続の選択についてもお話しをします

 継続を望まれる方には、その方が「そのまま」でいてもらえる環境で
 ゆっくりと赤ちゃんを超音波で見ながら「かわいいね」と言うことができます

 人工死産を選択される方にも
 この子が来てきれたことは、きっと何かの意味があるんだろうね
 とお話しすることができます

 辛さがやわらぐことはないのかもしれませんが
 少し力もぬけるのでしょうか。そうして迎えられた赤ちゃんは、
 どの子も、家族にとって、
  かけがえのない赤ちゃんになるようにも思います

 私がいつもすごいな~と思うのは
 どの子もみなおだやかそうな表情で産まれてきてくれること
 どんな選択であっても
 「赤ちゃんも、あなたたちのことを、きっとわかってくれてるんだろうね」って
 素直にお話しすることができます

 そこから新たな物語がはじまってゆきます               

 同じ体験をしても、その方によって、その時によって、
 どんな方(医療者)がかかわるかによって・・・・
 感じ方も、とらえ方もちがってくる

 こうして貴重な思いを聞かせていただきNew_5
 私もまたいろいろな思いをめぐらせています

 皆さんも、そのままで
  わたしも そのままでいれればと思います

 
 

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2008年3月31日 (月)

275. やっぱり来てくれた意味があるんだね

竹内先生、はじめまして。
先生のブログ拝見させていただいています。
先生のブログにたどり着いたのは
私が人工死産を経験したからでした。

はじめましてすずきのひげさん
返事がおくれてごめんなさい

不妊治療の末初めて授かったわが子は
妊娠初期からNTを指摘されていました。
そして羊水検査の結果18トリソミーだったことがわかり、
悩みに悩み、話し合い人工死産を選択しました。

そうでしたか・・・

それからはまるで地獄のような毎日でした。
毎日泣いて、人にあたって、ねたんで、ひがんで・・・
人前に出ることは出来ないときもありました。
こんな自分に気付き、自分を許せなかった・・・

つらかったですよね・・・

でも、先生のブログをみて
なんだか肩の力が抜けたんです。
あ~私は私のままでいいんだって・・・
こんな自分も、今は許してあげよう、
こんな自分も人間らしくていいじゃないかって・・・
楽になったんです。

そうですか
よかったです

今は、どうですか?
また、いろいろな波も来てるのでしょうか

そのままの、すずきのひげさんでいれるといいけれど・・・

私は命を常に考える人間でありたいと思います。
誕生する命や、生きることに必死の命を私は
応援したい。
もうすぐ最期を迎えようとしている命にそっと
寄り添いたい・・・

赤ちゃんが来てくれた意味がNew_6
やっぱりあるんですね・・ そう思えるって

そういう寄り添う気持ち
広く伝わっていってほしいです

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2008年3月24日 (月)

274. 中絶 ー 赤ちゃんが来てくれた“意味”を感じる私がそこにいるのであれば

先生はじめまして。
私は婦人科で看護師をしています。

ふわふわさんはじめまして

小さな医院ですが、毎日中絶希望の女性が来られます。
学生だから、もう2人いるから、相手が違うから・・・
院長のポリシーもなく、事情もあまり聞かずに来るもの拒まず処置されます。

そうですか・・・

先生にポリシーがあるなしはわかりませんが
多くの産婦人科医院では、中絶に関してそういうスタンスなのでしょうね

お互いに深く入り込みたくないですものね
少なくとも、表面的には

出産後にめぐり合った理解のある職場。
院長もそのこと以外はいい先生です。
頼りにしてくれる患者さんもいます。
でも。
人として・女性として、子どもをもつ親として、納得できないことが多々あります。
精神的になんだかとても後ろ向きになるんです。
私は一体どうしたらいいんでしょう。

ふわふわさんの気持ち、よくわかります

わたしも、産科医として、
中絶にかかわるのは苦しいことですし、
できれば、かかわりたくない、っていつも思います

理由を聞いて理不尽に思うこと、あります
責めたくなることも、あります

でも、理不尽だな~と感じる方にも
そこにいたったこれまでの時間がある

それを責めることで、何かが生まれてくるのかな・・・
受けれてあげてこそ、何かが違ってくるんじゃないのかな・・・・

どういう状況でも、命が来てくれたことは意味がある、と私は思っています

だから、どんなに理不尽に感じても、
自分の気持ちに蓋をして、その時間をやりすごすのではなく
やっぱり、ひとりひとり丁寧にかかわってゆくのがいい

相手には、伝わらなくても
きっと赤ちゃんには、伝わると信じたい
だって、その子が来てくれた意味を感じようとしている私がそこにいるのだから・・

“意味”なんだよな・・・New_8

そういう気持ちで向き合っていかなければ
私はきっと中絶をできないと思います

竹内 正人

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2008年3月10日 (月)

273. 先のことなんてよくわからないけれど

先生、初めまして
昨年11月30日に21週で赤ちゃんを亡くしました。

天使ママさん 初めまして、そうでしたか・・

医師には、本当だ臍帯がでてきちゃってるよ。あ~心拍が弱いね。時間の問題だよ。破水もしてるよ、羊水が殆ど残ってないけど破水に気付かなかったのかと言われました。

医師には、今回は助けようがありません。助かるならすぐにでも帝王切開をしますが、小さすぎて無理です。との説明。

そうですよね。状況が目に浮かぶけど、
この説明は、なかなか受け入れられないかな・・・

もしまた子供を授かることができた時には、どのような病院で診ていただければいのかと思っています。子宮頸管無力症等であれば、また早期破水の可能性もあるので総合病院の方がいいのかと思っています。

どんな病院も大切かもしれませんが
あなたのことを受け入れてくれる医療者と、個とめぐり合えるといいですね

なんとなく、このスタッフ(医師、助産師、看護師)とはやっていけそうかなという
相性というか、第一印象って大切かなと思います

まだ、このように次の妊娠のこと、病院のことを考えるべきではないのかもしれませんが、これから先に進むことができないのではないかと思ってしまいます。

そうですよねPhoto
先のことなんてよくわからないですものね
でも、それでいいと思います
そのままでね
きっと何かが芽生えてくると思います

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2008年3月 6日 (木)

272. すり足の3日間

「ぶつっ!」
日曜日、小6の長男とバスケットのドリブルでタイムを競おうということになり、
よ~しと、張り切ってスタートしたものの、走り出してたった、たった5歩のところで
右のふくらはぎに、後ろから固い石をぶつけられたかのような激痛が!

「あれ~」
これまでに経験したことのない肉離れ(筋断裂)で、
その日は、ほとんど動けずでした

翌、月曜は、何とか歩けるようになるも、、
いつもは5分の駅までの道のりを、20分近くかかってすり足で

最初の5分はなかなか前に進まず、かなり情けなくて
抜かしていく周りの人は「どう思ってるんだろうか?」なんて考えてたけど

半ばまできて、リズムがつかめてくると
そうやって歩いている自分が、いとおしくなってきたりして(笑)
気がつくと、私のとなりを、ほぼ私と同じペースで歩いているおばあさんがいて
私は自然と、ニッコリ会釈をすると、おばあさんもニッコリを返してくれました
いつもと様子も景色もちがって、朝から、なにかいい1日・・・

職場に着いて、「どうしたんですか~ 若ぶるからよ~」とからかわれながら、
いつものペースで仕事ができないけど、どうしようもないので、
開き直ってゆったりとした気持ちて、それぞれの仕事にとりくんでみると
お母さんたちへのお話もゆったり丁寧(かな?)
カラダにあわせて、ココロもスローペースでした

4日たって、かなり、普通に歩けてきた今Photo_3
また、こうして歩ける喜びにひたりながらも
肉離れのおかげで思わぬ世界とめぐりあえたかなって・・・

治ったら、今度は準備運動をして、もう1度ドリブル勝負するぞ~
まだ、懲りてないようです

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2008年2月20日 (水)

271. もう少しまっててくださいね

もう1ヶ月くらい
記事のアップをしていませんでしたね

そんななかでも
皆さんからは深いコメントをいただき
嬉しく思っています
お返事はとどこおっていますが(ゴメンナサイ)
すべてきちんと読ませてもらっています

たしかに日々慌ただしく
時間的なこともあったのですが
自分自身、ここしばらく、記事やお返事を書ける
感じではありませんでした

というわけで
私も、そのままでいかせてもらっていましたNew_9
もう少しまっていてくださいね

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2008年1月24日 (木)

270. ちょきちょきしながらの会話が大好きでした

cocomamaさんこんにちは

実は私、結婚11年目不妊治療の末に授かった第一子のはじめての産婦人科の診察で竹内先生に診察していただきました。2005年9月のことです。
はじめて目にする超音波写真を、先生自らはさみでちょきちょきときってくださり、のりをつけてピンクの台紙に貼ってくださいました。
「良かったね。良かったね・・・」と満面の笑顔で何度も言って頂き、それまで実感がわかなかった私でしたがうれしさがこみ上げ涙をこらえるのが大変だったこと・・・
今でも鮮明に覚えています。

そうでしたか
当時、葛飾日赤では、ピンクの紙に、超音波写真を貼って渡してましたよね。
私は、あのちょきしょきしながらの会話が大好きで、
いつも、“紙切り芸人”のような気分になってました(笑)
どんな状況でも、さぐりながらでなく、きてくれた命を祝福してもらえるって
嬉しいですよね。喜んでもらえてよかった。

その時の超音波写真に写った豆のような子ですが、29週で異常が見つかり緊急帝王切開で出産、840gで誕生となりました。手術などを経て数ヶ月入院、その後も入退院を繰り返し、子供には本当に大変な思いをさせてしまいました。でも今は4歳、元気に保育園に通っています!

そうだったんですか。
辛い思いをされていたんですね・・・

現在第二子をやはり体外受精で授かり妊娠中ですが、第一子のような早産にならないか・・・?不安でなりません。
通院中の担当医は「一人目がそうだったからといって二人目もそうなるとは限らない」の一点張りで、私としてはその一言だけでは不安をぬぐいきれず、未だに悶々としています。
第一子がおなかの中で育たなくなってしまった原因はある程度知らされており、その旨も伝えてあるのですが「そうでしたか」だけで・・・。

不安をなくすことはできません
医療で解決できるわけでもありません

人間だから、どうしようもないこともあるけれど
それでも、医療者も、周囲もあなたの不安に共感してくれて、
そんな不安と一緒に歩んでくれるといいですね

第二子が来てくれたこと、本当によかったです。おめでとう!New_10
今度は、ピンクの台紙はあげられないけど、
cocomamaさんがそのままのあなたでいられるよう
お祈りしています

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2008年1月 5日 (土)

269. 思いをつないでゆければ きっと次へとつながってゆく

もうすぐパパさん こんばんは

12月中旬から妻が羊水が漏れ出して入院しました
羊水がとまるまで安静にということだったのですが

今日の診察で羊水が少なくなっていて
お腹の子供の成長が止まってしまっているかもしれない
21週にしては頭部も小さいと言われました
7日には今後どうするか!?
選択をしなくてはならない状況です

そうでしたか・・・

7日には選択をしなければならないというのは
22週を前に、中絶か、継続かを決めなければいけないということですね・・

ここからは医学的な観点からの回答です

破水でも、感染がなければ、まれではありますが、
自然に羊膜が修復することがあり、修復をすると羊水も正常量にもどります

ただ、12月から入院していて、羊水の量が少なくなってきているということは
修復する可能性は少ないということなのでしょうね

羊水が少ない中では赤ちゃんの頭が前後に長くなる傾向があるので、
頭部が小さいというのは、児頭の大きさを評価する児頭大横径が
短く計測されているだけなのかもしれません。
ここで、問題になってくるのは赤ちゃんの肺です

この時期に羊水が少ない場合、赤ちゃんの肺がうまく育ってゆけず
子宮のなかでは胎盤が酸素を運んでくれるので、いいのですが
生まれてくると、呼吸がうまくできなくなるからです

残念ですが、お子さんは子宮の外の世界で生き抜いてゆくことは難しいでしょう

通常、このような流れで選択というと、
暗に今回は諦めましょうということになり、
そのほとんどで形式上の中絶が選択されていると思います

残酷のような感じがしますが、
それが、結果を重視する医学で妊娠、出産を見ていくということなのです
また、それが、医学の限界でもあるのです

やはり今回は諦めなければいけないのかと

言葉に語弊はあるかとは思いますが、
一般の病院で見てゆくのであれば
諦めるのが無難なのでしょう

もし、あなたがたが、継続したいと言った場合
多くの病院では、どのようにフォローしていっていいのかがわからず
正直、困ってしまう

そんな状況のなかで、継続をしていくことはとても苦しいことです

ここからは、医学をこえた観点の話です

決して、諦めなければいけないわけではありません

生き抜いていくのが難しいから
意味のない命であるはずがないからです

先が見えていたとしても
命が全うすること、全うさせることはとても意味のあることだし
その時点では、そんなあり方を受け入れられなくても
プロセスを丁寧に見守っていく中で
何かが違ってくる

だた、そういうケア
すなわち生き抜いていくことが難しい命を
丁寧に見守っていくというあり方は
今の医学の枠をこえています

「医学」を「社会」や「慣習」「常識」などの言葉と
置き換えることもできるでしょう

気持ちに整理をつけようと思ってはいるのですが
しかし簡単にはつけることができません

気持ちの整理なんて簡単につけることはできませんし
整理をつける必要もありません
あなたは あなたのままでいい

大切なお子さんを思っている
今のあなたたなちの気持ちを
これからも、つないでゆけるのであれば
どんな選択をしたとしても
たとえ本意ではない選択をせざるをえなくても
混乱の中、途方もない遠回りや、堂々巡りをしたとしても
いずれ次へとつながってゆく、今の私にはそう思えます

7日まで、あと2日New_11
辛いことでしょうね・・・

私には直接助けてあげることはできませんが
いずれ、ブログのバックナンバーを読んでほしいです

お大事に

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2008年1月 3日 (木)

268. 釜石より 3

あけましておめでとうございます

2日から、岩手県釜石市にきています

県立釜石病院ではじまった
院内助産のシステムを見せてもらいながら
お正月の産科当番をさせてもらっています

街中に宿をとっているのですが、
店はどこもシャッターがおりていてシ~ンと静まりかえっている
そんな釜石が、実は私の中にあるお正月の原風景に近いことに気づいて
ノスタルジックな気分になっています

そんなノスタルジアが
自分の奥底に沈殿している
“とてつもない重み”を
引き出し、掻き回している

でも、その重みの得体がよくわからず
自問を繰り返しています
いつかわかる時がくるのかな・・・

そんなノスタルジアが
“人として優しくない”わたし
“自分勝手で矛盾している”わたし
“弱くてもろい”わたし
に攻め入ってきている

でも、どうにもならず
どうすることもできず
どうしていいかもわからず
ひとり釜石の街を彷徨っています

なおしたいけどさ・・・

そんな自分にできることを
やっていくしかないかな

明日の夜、東京に戻りますNew_12

いつも支えてくれてありがとう
今年もよろしくお願いします

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«267. まあそんなんでいいんじゃないか・・