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2007年11月30日 (金)

261.パレスチナから

11月23日から、JICA(国際協力機構)の母子保健専門家として
パレスチナに来ています。
今日は、世界で一番古い街といわれる、死海のほとり
ジェリコという街に泊まっています。

このプロジェクトのメインの仕事は、日本の母子手帳を普及させること。
そんな大事業も、プロジェクトに関わるスタッフの日々の努力が、
ここパレスチナで実りつつあります。
日本にいるとなかなか伝わりにくいけど、
遠いところで、みんなが、本当に純粋な気持ちで一生懸命に頑張っている。
日本で、それを支えている人たちがいる。
そして、そんな気持ち、そんな想いは、こちらの人に、確実に通じている。
こちらに来ると、日本って、日本人って、
すてたもんじゃないぞって、思えるんです。
中東での日本の役割って、大きいんですよ。

占領という複雑な状況のなか、たくさんの問題をかかえながら、
生き抜いているパレスチナの人々と、お互いの母子の経験をシェアしながら、
感じること、考えること、立ち止まることが多い貴重な日々をおくっています。

12月2日に日本にもどります。

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ジェリコのNGOのクリニックの待合室で
お母さんは、皆、母子手帳を手にしています。

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2007年11月21日 (水)

260. 何て言ってくれてるんだろう?

6年間、ズルズルと付き合っていた彼と、
わかれようと思っていた矢先に、妊娠。

「どうしようかとまよったけど、彼に話すと
もういちどやりなおそうって、結婚も決まって・・」
「そうか、よかったな」と、話していました。

妊娠14週。3週間後の受診、
表情のない彼女に
「どうした?」と聞くと、
「家族をもつこと、自分に、できそうもない。ゴメン」と、
彼が逃げていってしまったと。

34歳の彼。
いろいろな事情はあるにせよ、
そろそろ、えいって 
運命を受け入れるってことも大切な気もする・・・

「先生、どうしよう・・・・」
「・・・・ そうだよな ・・・ どうしたい・・」
「・・・・」

超音波検査をしてみると
赤ちゃんの片手が
子宮の壁にすっとまっすぐ伸びて、
指を広げてやさしくわたし(子宮)を支えてくれている。

「お母さん、大丈夫?」か、
「お母さん、たのむよ!」なのか、
それとも
「お母さん、僕(わたし)のことは心配しないでいいよ」
なんだろうか・・・

こんなポーズをしている赤ちゃんって、Photo
はじめてだったので、しばし画面にくぎづけ。
しかも、こんな状況で・・・

そっと、お母さんを見ると、
涙が零れ落ちていました。

「なんて言ってくれてるんだろうな」

そのまま、しばらく、ふたりで固まって、
画面ごしに赤ちゃんを見ていました。

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2007年11月 9日 (金)

259. 産科って本当にいい仕事なんです

ゆりかごさん、お久しぶりです。
素敵なお話しをありがとうございます。

そのお姉ちゃんはお母さんの3人目の出産のお産にも立ち会いました。
その時に彼女がお母さんに言ったことばは
「お母さん、赤ちゃん産む時すごーく痛いけどお母さんが
3人赤ちゃん産んだから私も3人産むね。」

子どもが立ち会うこと、すべてよいとは思わないのですが、
この方の立会いは、ずごく、自然の流れのなかのお産だったんでしょうね。

今回、妊娠中から
「お母さん、赤ちゃん産む時は痛くて大変だけどがんばってね。」
と何度もお母さんを励ましてくれたそうです。

今回は、妊娠中から、お姉ちゃんの役割、大きかったですね。

今回のお産に立ち会って、「お母さんは私の時もれいちゃんの時も
なっちゃんの時も(2人の妹のこと)この赤ちゃんの時も
すごく痛いのにがんばって産んだね。私も4人産む!」

つながってますね。そして、伝わっている。Photo
すごいな~ お母さん、嬉しかったでしょうね。

そんなお産を見守ってくれた医療者にも感謝です。

そして、わたしたち医療者は、こうしたかかわりをすることで、
働き、生きるエネルギーをいただいています。

産科って、本当にいい仕事なんです。

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2007年11月 7日 (水)

258. その時のあなたを受け入れてくれる環境があるといいな

ゆかさんこんにちは

竹内先生初めまして。私は重度の妊娠高血圧症候群になり、27週3日755gの男の子を出産しました。NICUに入院し、動脈管開存症を克服して順調にいっていると思った矢先に生後11日目に緑膿菌に感染し、肺炎を起こして亡くなりました。先日四十九日を終えた所です

そうでしたか・・・

第二子を授かりたいですが、また高血圧症候群になりそうで怖いです。
尿蛋白やむくみが出ており血圧も上が195まで上がりました。
しかし体重や塩分管理は問題ありませんでした。

高血圧症候群になる原因は不明と言われていますが、
自分で管理できる体重や食事管理を徹底しても
発症する人は発症するんでしょうか。

そうですか・・・
最近になって、高血圧症候群(妊娠中毒症)は、妊娠初期のかなり早い時期、
それこそ受精卵が着床する前後に原因があることがわかってきました。
ですから、自己管理を徹底していても、発症する方は発症します。

また早産で生んで、また死に至るのではないか(死因は早産のせいではなかったですが)また葬儀など親に迷惑をかけるのではないかと思うと怖くてしかたありません。高血圧症候群は心がけ次第で回避できるものなのでしょうか?

そうですよね・・・・ きっと、いろいろな思いがめぐってきますよね
妊娠高血圧症候群は残念ながら、心がけ次第で回避できるわけではありません。
でも、幸いなことに、再発する確率も、そう高いわけではありません。

また、妊娠をすることが、怖いというのはとても自然な感情です。
そんな気持ちを無理にふりはらおうとしないで、
そのままで、何とか付き合っていきながら・・・
という方が、ラクなのかな、という気もします。

きっと、いい時期に、いいタイミングでふたりめのお子さんは来てくれるでしょう。

その時の喜びの気持の傍にある怖い気持ち、不安な気持ちを
受け入れてくる環境がまわりにあるといいなと思います

あまり死産・誕生死について世間で取り上げられる事はありません。先生のようなセミナー、集いが今後多く普及して、同じような苦しみを持つ家族の心が少しでも癒されていけばいいなぁと思います。

そうですね。
最近は、少しずつそんなセミナーや家族の会が全国に普及してきていますPhoto_2
http://www.sagaarashiyama-tanakaclinic.com/seminar/index.html

SIDS家族の会ほか、関西で開かれている会もあるので、
参加をご希望の場合は、あたってみられたらいいと思います。
http://sidskinki.parfe.jp/
http://tenshimama.net/23/47/

先生のブログを私のブログにブックマークさせて頂いて良いでしょうか

喜んで

お大事にね
そのままのゆかさんでね

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257. よかった

mimiさん こんにちは

以前妊娠5ヶ月の時にコメントしたmimiです。
9月28日に元気な男の子を出産しました。

そうでしたか、おめでと

妊娠中はつわりに苦しみ、心の病になり、何度消えてしまいたいと思ったことでしょう。でも、お腹の赤ちゃんがこんな私のお腹に宿ってきてくれたことは、何か意味があり、きっとこの世に産まれたいと願っていると思い、何とか産むまでは命を繋がなくてはと思いました。

そうですよね、きっと何か意味があるんだろうね

妊娠5ヶ月あたりから相性の合うメンタルクリニックでカウンセリングを受け始めたことも、頑張って産もうと思えるきっかけになったのかも知れません。

妊娠中にこうしてカウンセリングをしてくれるところって、まだまだ少ないし、
妊婦さんの気持ちを理解し、そのまま受け入れてくれる方はさらに少ないと思います。
いい方に出会えて、よかったです

竹内先生にこのブログで私のコメントにお返事いただいたこと、そのほかの先生のコメントに本当に救われました。先生のおかげで、私と私の赤ちゃんのいのちのリレーができたと言っても過言ではありません。救っていただいてありがとうございました。これからもこの素敵なブログ続けてください

何かが「伝わった」のかな、「つながった」のかな、と思うと、Photo
細々ながらもブログを続けてきて、本当によかったと思います。

最近は、なかなか更新もできず・・・・
ゆっくりでも、できる範囲で、これからも続けてゆきますね

ありがと

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